髭剃りの後、頬や顎に小さな赤みやヒリヒリ感が残ったことはありませんか?

私はあります。それも、20年以上ずっと。
先に結論だけ言うと ── 私は電動シェーバーを買う直前で引き返して、16,400円の両刃カミソリ「HENSON SHAVING AL13」を選びました。高いのは本体だけです。替刃は100枚2,980円、1枚にすると約30円。しかもその替刃は世界共通の規格で、他社のものがそのまま使えます。本体の値段は「特別な刃」に払うお金ではなく、刃を固定する精度に払うお金でした。刃がどの角度で、どれだけ出ているか。どの精度で削られているか。替刃は1枚いくらか ── その数字を順に並べます。
これまでT型カミソリ一筋で生きてきました。深剃りできるし、コスパもいい。「T型が最強」と思い込んでいました。
でも、スキンケアを始めてから気づいたんです。
私の肌が荒れる原因の一つは、T型カミソリかもしれない、と。
私の髭は正直薄いわけでもなく、濃いわけでもありません。これまで勤めてきた会社が裏方仕事ということもあり、人前に出ることもないため、髭を剃っても剃らなくてもどっちでもよかった。流石に出張や面接対応する際には、しっかりと前日に整える程度。
気になり始めたのはスキンケアするようになってから。これまで剃った後のヒリヒリ感や少し赤く腫れる感じの痛みは、全く気にしていませんでした。しかし、これらのサインは、肌にダメージを与えてしまっているんじゃないか、と思うようになったことがキッカケです。
そこで考え始めたのが、電動シェーバーへの切り替え。化粧水選びの時と同じく、まずは ChatGPT に相談しながら候補を絞っていきました。
ところが、調べを進めるうちに、まったく予想外の答えに行き着いたのです。
「最も肌に優しいのは、電動ではなく、最高品質のT型だった」
この記事では、電動を探していた私が、最終的に HENSON SHAVING AL13 というT型1台に行き着くまでの経緯を書いています。
T型カミソリを使い続けた理由と限界を感じた瞬間
私がT型カミソリを使い続けてきた理由は、シンプルです。
- コスパが良い:本体・替刃ともに安い
- 深剃りできる:朝の身だしなみが整う
- 手軽:充電不要、すぐ使える
私がこれまで使ってきたT型は、ホテルに宿泊した際にアメニティとして用意されているものを使い回してきました。
刃が錆びたら次の新しいT型に交換するだけ。出張も定期的にあるため、自分から店でT型を買ったことはありません。
仕事柄、毎日剃らなくてもいいので、電動を試してみようと考えたことも少ないです。正直、電動は深剃りできない印象がありました。
でも、限界を感じる瞬間が増えてきました。
これまでT型を使ってきた中で、劇的に何か外部的変化があったわけではありません。考え直すキッカケは、私の気持ちの変化が大きいと思います。
それは、「スキンケアの効果を最大限に発揮させたい」という思いからです。
電動シェーバーに切り替えようと思った理由
電動シェーバーに切り替えようと思った決定打は、スキンケアを本気で始めたことでした。
化粧水・乳液・美容液とケアを重ねても、髭剃り後の肌荒れがリセットしてしまう。
「これでは意味がない」と気づきました。
最初は、髭を剃った後にスキンケアをすることを心掛けていました。
その時、一つ気付くことがあったのです。髭を剃った後に化粧水を付けた瞬間、滲みる。
これって、スキンケアを始めた頃、経験したことに酷似しているな、と。
ChatGPTで電動シェーバーを選定していた
電動シェーバー選びで最初にぶつかった壁は、情報量の多さでした。
家電量販店、Amazon、口コミサイト──どこを見ても「これがおすすめ」が乱立していて、何を信じればいいか分からない。
そこで、化粧水選びの時と同じく、ChatGPT に相談することにしました。
化粧水選びでChatGPTを使った経験は、こちらの記事で書きました:
ドラッグストアで挫折した私が、化粧水選びをChatGPTに任せた話
最初に相談したのは、ChatGPTでした。
「30代後半で肌に優しい髭剃りをいくつか挙げてほしい」とお願いしたところ、候補を挙げてくれました。
肌のケアがメインの相談だったためか、ChatGPTからの提案は全て電動シェーバー。「一般的に、T型よりも電動の方が肌に優しい」という前提で候補が出てきたのです。
回転式・往復式、どちらのタイプもありました。
私には「電動シェーバーは深剃りが苦手」というイメージがありましたが、肌に優しく、できるだけ深剃りもできる商品を選定。
選んだ商品はAmazonの「あとで買う」リストに入れて、セールを待つことにしました。
セール直前、Claude Code が覆した「電動 = 肌に優しい」の常識
ChatGPTで候補を絞り、Amazonの「あとで買う」リストに入れて、私はセールを待っていました。
そして5月の頭、待ちに待ったAmazonのセールが始まりました。
ところが購入直前、私のメインAIが ChatGPT から Claude Code に変わっていた のです(Claude Code は Anthropic 社の対話型AIで、ソフトウェア開発でも使われています)。
「ChatGPTはチャット型、Claude Codeはエージェント型。回答にどんな違いがあるのか」──そんな興味から、念のため Claude Code にも同じ質問 をぶつけてみました。
これが転機でした。
Claude Code から返ってきた答えは、衝撃的だったのです。
「肌に最も優しい髭剃りは、T型のセーフティレザーです」
「情報をうまく汲み取れていないだけかもしれない」と思い、ChatGPTで紹介された電動商品も Claude Code に入力して比較。それでも結果は変わりませんでした。
「AIでもこんなに回答が違うのか」
それぞれに得意分野・苦手分野があるのかもしれません。違いの仕組みは分かりませんが、セカンドオピニオンとして使い分ける価値はあるな、と感じました。
改めて調べてみると、Claude Code の答えには確かに理屈が通っていました。
- 電動シェーバー:刃が高速で振動・往復・回転するため摩擦が多く、敏感肌・乾燥肌には逆効果になることがある
- 電動シェーバー:時短になる反面、コストも高い
- 高品質T型:刃の角度・露出量が極めて精密で、肌への負担を最小化できる
- ただし、安価なT型は逆に肌を傷つける(私がこれまで経験してきた通り)
つまり、私が悩んでいた「カミソリ負け」の原因は、「T型だから」ではなく、「加工精度の低いT型だったから」だったのです。ここでいう精度とは、刃がどの角度で、どれだけ顔から出ているか——その管理のことです。
時短の優先順位がそこまで高くない私には、高品質T型は十分に検討する余地のある選択肢でした。
そして Claude Code が紹介してくれたのが──HENSON SHAVING AL13 という1台でした。
HENSON SHAVING AL13に行き着いた経緯
そして行き着いたのが、HENSON SHAVING AL13 というカナダ製の両刃カミソリでした。

T型の構造自体は、これまで使ってきたものと変わりません。それなのに、本当に肌への優しさが違うのか──興味が湧いてきました。
特に印象的だったのが、製造拠点。航空宇宙規格(AS9100) を持つカナダの工場で作られているという事実です。
「精密加工の極み」を感じさせるバックグラウンドでした。
HENSON AL13 の特徴
調べてわかった、この商品の魅力をまとめます:
- アルミニウムをCNC精密切削加工:刃の角度・露出量がミクロン単位で制御
- カミソリ負けを減らすという説明:メーカーは「摩擦と引っかかりを減らすため」と書いている
- 本体は一生もの:メーカーが生涯保証をつけている(構造上の欠陥に限る)
- 替刃は他社の安価な両刃の替刃が使える:長期コスパが良い
- AL13は 標準/MEDIUM/AGGRESSIVE の3種:刃の露出は 0.033mm/0.058mm/0.11mm。私は MEDIUM を選択
気になる価格は、通常 16,400円のところ、セール価格で 14,760円(10%off)。
正直、1万4千円台は安い買い物ではありません。
ただ、こう考えました:
- T型替刃は安いまま使い続けられる。本体は壊れなければ一生使える
- カミソリ負けの皮膚へのダメージ軽減
- 肌は資産。ここに投資する意味はある
最初から「Amazonセールで買う」と決めていました。その時期まで十分に検討する時間を取れたことが何より大きな成果だったと思います。
もし電動を選んだ時点でセールが来ていたら、HENSON AL13 には出会えなかったかもしれません。
「考える時間」を確保したからこそ、別の答えに辿り着けた。

替刃はいくらか ── 100枚で2,980円、1枚およそ30円
では、替刃のランニングコストはいくらなのか。
HENSONの替刃は、日本の公式店で100枚2,980円。1枚あたりおよそ30円です。
メーカーは交換の目安を「2〜5回剃るごと」としていて、100枚は平均的な人でおよそ2年分だと書いています。1枚を2〜5回使う計算なら、1回の髭剃りにかかる刃の代金は6〜15円です。
ただ、私がいちばん驚いたのは安さではなく、公式FAQに書かれていたこの一文でした。
our blades are not proprietary. Henson razors can be used with any standard double-edge razor blade.
(うちの替刃は専用品ではありません。ヘンソンのカミソリは、標準的な両刃の替刃ならどれでも使えます)
両刃の替刃は世界共通の規格で、メーカーが自社の刃で客を囲い込む仕組みになっていない。本体を買った後も、刃はどこの会社のものを選んでもいい、ということです。
ここから分かることが一つあります。
替刃代では、他社と差がつかない。
ヘンソンを選んでも、他のメーカーの両刃を選んでも、毎回の刃の代金はほぼ同じ。カートリッジ式の替刃のように「本体は安いが、替刃で回収される」形ではありません。
つまり、差がつくのは本体の値段だけ。では、なぜ本体だけがここまで高いのか。
では、なぜ本体だけ高いのか ── 角度30度の固定と、12.7µmの加工精度
公式の説明を読んで、ようやく腑に落ちました。
独自なのは「刃」ではなく、「刃の固定の仕方」でした。

AL13は替刃を硬く挟み込んで保持する構造で、刃が当たる角度が30度に固定されると公式が説明しています。使う人が角度を探る必要がない、という考え方のもと開発された商品です。
数字で見ると、こうなります。
- 刃の露出量:標準モデルで 0.033mm、私が選んだ MEDIUM で 0.058mm。刃が顔に対してどれだけ出ているかを、1mmの100分の数という細かさで公開している
- 重さ 38g(日本の代理店の発表値。本社サイトの表記は37gで、1g食い違います)。アルミを削り出した本体ですが38gと軽く、強く押し当てにくい重さです
- 加工の公差 12.7µm/カナダ・オンタリオの工場/航空宇宙規格 AS9100
- 生涯保証。ただし対象はカミソリ本体だけで、構造上の欠陥に限られます。過度の摩耗・裂傷・損傷・乱用・誤用は対象外だと公式が明記しています
生涯保証という言葉は強いので、保証されない範囲も正直に書いておきます。使っているうちに傷んだ分は保証されません。守られるのは「作りそのものの欠陥」だけです。
ではなぜ、角度と露出をここまで管理するのか。メーカーは、その理由も商品ページにはっきり書いていました。
The Henson AL13 securely holds the blade at a fixed 30°, which cuts down the friction and tugging that cause razor burn and ingrown hairs. No springs. No moving head. No moisturizing strips covering up a flawed design.
(AL13は刃を30度に固定して確実に保持します。それによって、カミソリ負けや埋没毛の原因になる摩擦と引っかかりを減らします。バネはありません。動くヘッドもありません。設計の粗さを覆い隠す保湿テープもありません)
角度を固定するのは、カミソリ負けや埋没毛の原因になる「摩擦」と「引っかかり」を減らすためだ、というのがメーカーの説明です。バネも、動くヘッドも、設計の粗さを覆い隠す保湿テープも要らない、と言い切っています。
つまり、精度そのものが目的ではないということです。肌に当たる力と引っかかりを減らすための精度だ、とメーカーは説明しています。
そのうえで、この記事の背骨はここだと思っています。
刃が特別だから高いのではありません。この値段は、刃を保持する加工精度に対してのコストであり、刃本体は1枚30円のままです。
私の中のイメージとして、肌にフィットさせるためには、刃の角度や肌への当たり具合、複数刃でのリカバリーなど、より複雑な構造、且つ柔軟性を持った商品の方が適していると思っていました。それが最終的に肌へのダメージ軽減に繋がるものだと。
しかし、この商品は正反対のつくりとなっています。そこがポイントです☝️
※私が実際に使っているものです。
→ HENSON公式オンラインストア(AL13 MEDIUM も選べます・替刃5+5枚付)
他社と並べると、価格の差ではなく目的の差だった
「じゃあ他のメーカーはどうなのか」。
各社の数字を並べます(2026年9月に確認。価格は税込です)。
| フェザー ポピュラー | ミューレ R89 | ロックウェル 6C | HENSON AL13 | |
|---|---|---|---|---|
| ひとことで言うと | 樹脂ホルダーで手軽 | 重みで剃るドイツ製 | 強さを自分で変えられる | 角度を固定して任せる |
| 価格 | オープン価格(メーカーが定価を出していない) | 8,800円 | 9,800円 | 16,400円 |
| 重さ | 74g | 70g | 100g | 38g |
| 素材 | ホルダーは合成樹脂、金属部はステンレスと黄銅 | 真鍮にクロムメッキ | クロム亜鉛合金 | アルミの削り出し |
| 刃の当たり方 | 記載なし | クローズドコム(刃の下側が一直線になっているタイプ) | プレート交換式 | 露出 0.033mm(標準)/0.058mm(MEDIUM)/0.11mm(AGGRESSIVE) |
| 強さの調整 | ポピュラーは不可(別の型「アジャスタブル」がある) | 記載なし | 6段階(R1〜R6) | 不可(買うときにモデルで選ぶ) |
| 他社の替刃 | 記載なし | 記載なし | どのブランドでも可 | 使える(公式が明言) |
| 保証 | 記載なし | 記載なし | 1年 | 生涯(本体・構造上の欠陥のみ) |
| つくっている国 | 日本 | ドイツ | 記載なし | カナダ |
※価格・素材は各メーカーの公式サイトと公式ストア、フェザーの重さは小売店(松吉医科器械)の記載。2026年9月に確認したものです。
並べて分かったのは、これは価格の差ではなく、目的の差だということです。
ロックウェルは「強さを自分で変えたい人」の道具で、プレートを替えれば6段階を行き来できます。ミューレは真鍮にクロムメッキで70g、手に乗る重みで剃る道具。ヘンソンは真逆で、38gと軽く、調整もできません。剃り味を自分で作るのではなく、決まった角度に任せるという設計です。
そして、いちばん先に言っておきたいのはここです。
ヘンソンより安い両刃はあります。表のとおりミューレは8,800円、ロックウェルは9,800円。フェザーはメーカーが定価を出していませんが、ホルダーが合成樹脂で、重さも74gです。作りが違います。
私はフェザーを使っていないので、比較できません。安い方でも剃れます。それでも私がヘンソンを選んだのは、以下の3点。
- T型の商品の中でも、肌へのダメージを最小限に抑えるために設計されたカミソリだったこと
- 電動よりもT型の方が肌にやさしい、という答えに理屈が通っていたこと
- 宇宙関連の部品製造会社が開発した商品ということで、信頼を持てたこと
これは「高いほうが良い」という話ではなく、お金で何を買うかの違いでした。
変わったのは値段ではなく、剃り方だった
沿わせるだけ。
ヘンソンの取っ手を持ち、肌にヘッドを当てた後にスッと沿わせるだけ。それで髭剃りができます。取っ手を持つ手に力を入れなければ、角度は自然と肌にフィットします。この感覚が一番不思議でした。ヘッドの角度とその周辺のつくりが、自然と肌にフィットするようになっているのだと思います。
ヘッドは動きませんし、刃も一枚刃です。ただ、深剃りができる一方で、肌へのダメージも最小限に抑えることができるのです。ただし、これは私一人の体感です。
正直、最初は慣れるのに時間が必要でした。3回目でやっと「力を抜く」に辿り着いています。
今では電動を買わずに、こちらのヘンソンにして正解だと思っています。値段の面もそうですが、体験から来る満足感がそう感じさせてくれます!
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まとめ:電動を買う直前で引き返して、よかったか
電動シェーバーを探していたはずの私が、最終的にカナダ製のT型「HENSON SHAVING AL13」を買うことになった経緯を正直に書きました。
T型の中では、間違いなく高価な部類です。
その価格に見合う価値があるかどうか──結局は、そこに尽きると思います。
電動を選んでいたら、肌への悩みが今よりも軽減できていたでしょうか。それは試してみないとわかりませんが、この選択は間違っていなかったと思っています。
高いのは本体だけで、変わったのは剃り方だったということでした。決めるのは、この記事を読んでいるあなたの使い方です。肌のコンディションや髭の濃さによっても、同じ道具で判断が変わります。
T型から「高品質T型」への切り替え。一見小さな変化に見えますが、肌への影響は大きいかもしれません。
私が使っている HENSON AL13 MEDIUM はこちらです(公式店、生涯保証付き):
※私が実際に使っているものです。
→ HENSON公式オンラインストア(AL13 MEDIUM も選べます・替刃5+5枚付・メーカー生涯保証)
※保証はカミソリ本体が対象で、構造上の欠陥に限られます(使ううちの摩耗は含みません)。
続編で、実際に使った記録を書いています
「考えるだけ」では分からなかったことは、続編に書きました。
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替刃選びの実体験は、まだ書けていません(交換の時期を見極めている最中です)。
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