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光電子繊維の効果は嘘なのか。掛け布団を毎日使って、公式の試験資料まで読んだ結論

プウアボーテ プレケット 光電子繊維の掛け布団 本体 🛏️ 睡眠・寝具
光電子繊維の掛け布団 本体(プウアボーテ プレケット)
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「光電子繊維の効果は嘘なのでは」と調べて来られた方へ。疑われている理由と、公式が公表している検証実験の資料を読んだ結果は、記事の後半にまとめています。冒頭は、この掛け布団をもらった日の話です。

もうすぐ私の誕生日。毎年、嫌いな梅雨の季節に年齢を重ねます。

そんな誕生日が迫っていたある日、妻から 掛け布団 をもらいました。

「ちょっと早いけど、誕生日プレゼント」

とても良いらしく、早く使ってほしかったために誕生日前にくれたとのことでした。このとき私は、薄い掛け布団なのかな、くらいにしか思っていませんでした。

もらった当日、単身先のアパートに向かうために準備を進めていたこともあって、商品をよく見ずにそのままカバンへ。単なる掛け布団ではないことに気付くのは、まだ後のこと。

これは「プウアボーテ プレケット」だった

ネタバレすると、これは「プウアボーテ プレケット」になります。

「光電子®使用 / ナイロン100% / 約180cm × 135cm」

項目 内容
メーカー Caddireat Innovation 株式会社
素材 ナイロン100%・光電子®使用
サイズ F(約 180cm × 135cm)
製造 MADE IN CHINA

Caddireat Innovation という会社名、自分は初めて聞きました。調べてみると、美容アパレル系の機能性製品を作っている会社のようです。

商品名はタグからは分かりません。妻に「これ、何ていう名前?」と聞いてみたら、「プウアボーテのブランケット」と教えてくれました。

公式サイトで確認すると、Caddireat の「peu a beaute(プウアボーテ)」シリーズには、ブランケットや「プレケット」と呼ばれる新しいタイプの掛け物がありました。サイズと素材から、自分のものは「プウアボーテ プレケット」のようです(Caddireat 公式:プウアボーテ プレケット)。

プレケット ── 公式の説明によれば「新たなブランケット」。ブランケットと掛け布団の中間にあたる薄手の掛け物のようです。

商品名はクリア。気になったのは、もう一つの言葉です。

光電子®使用」── 全く聞いたことない。そのようなときは、お決まりのAI。

Caddireat Innovation 製・光電子®使用・ナイロン100% のタグ
タグの表記「光電子®使用 / ナイロン100% / 約180cm × 135cm」

光電子繊維とは何か ── 体温で温まる「集熱保温」のしくみ

結論から書きます。

光電子®繊維とは、自分の体温(遠赤外線)を吸収して、もう一度身体に戻すことで保温する集熱保温繊維。

特許を持っているのは 株式会社ファーベスト。光電子®は登録商標で、ドリームベッド・平田屋タオル・ゴールドウィン等、多くの寝具・アパレルメーカーが採用しています。

しくみを噛み砕くと、こうです。

  1. 人間の体は、常に 遠赤外線 を放射している(=体温)
  2. 光電子®繊維には、高純度の 超微粒子セラミックス が練り込まれている
  3. このセラミックスが、肌から出た遠赤外線を吸収する
  4. 吸収した熱を、もう一度身体に 再放射 して戻す
  5. 結果、外部からの加熱なしに「自然なぬくもり」が生まれる

電気毛布のように自ら発熱する素材ではない、というのが大事なポイントです。自分の体温を、効率よく循環させているだけ

なんとなく分かっている人が、もう一歩踏み込むなら、ここまで知っておくと体感の納得度が違います。

第一印象

冒頭でも書きましたが、第1印象は「普通の掛け布団」。ただ、しっかりと見ずにカバンに入れたこともあり、覚えている記憶はその程度。単身先に着いた後にカバンから取り出して、直ぐにベッド脇に置いてしまいました。

朝と夜の寒暖差が激しい季節でしたので、薄い掛け布団の出番はしばらくないかなと思っていましたし、実際妻からもらって3、4日は使用していませんでした。

数日後、ふと手に取ったときにタグが目に入りました。

光電子®使用 / ナイロン100%」── 普通の掛け布団じゃなさそう。

タグから調べ始めたのが、ここまでの話。実際に使ってみた感想は、ここからです。

光電子繊維の掛け布団 プウアボーテ プレケット 本体
光電子繊維の掛け布団 本体(グレー・約180×135cm)

初使用の感想 ── 肌触りと寝心地

そんなある日、5月というのに日中の気温が30度に迫る日も多くなっていました。流石に毛布は暑い。そこでやっと妻からもらった掛け布団の出番です。

ベッドの隅に追いやられていた掛け布団を手繰り寄せ、体に掛けたときのことです。

ん?何この感触。

手繰り寄せるときに、ミヨーんと少し伸びる感じ。そして何とも言えない肌触り。今まで触り心地の良い生地は、それなりに体験してきました。子どものぬいぐるみや服、下着やブランケットなど。ただ、そのどれとも違う感触。

肌触りが良いので、体に掛けるととても気持ちがいい。それだけではなく、ほんのりあたたかくなる。暑すぎることもなく、すごく快適だったのを覚えています。お陰様で熟睡することができました(笑)

夜勤明けにも使ってみた

夜勤明けの日にも使用してみました。日中30度に迫る中で、薄い生地で少しヒンヤリと冷たい。かと言って体が冷えることもない絶妙な感じ。その日は、直ぐに眠りに就くことができました。

ただ、やはり明けは夕方くらいに一度起きてしまう。そのことは変わりませんでしたが、寝落ちのときの感触は癒されます(笑)

肌への直接的な影響は限りなく少ないかもしれません。しかし、睡眠の質に限って言うと、自分にとってはプラスになっていると感じています。

【追記・2026年7月】家族にも好評でした

ひとつエピソードを。妻も別に同じものを買って使っているのですが、毎日、下の子と取り合いになっています。かなり気持ちいいのか、夏のクーラーが効いた部屋で、下の子は毎日この掛け布団に包まって寝ています(笑)。

先日、家族旅行に妻の掛け布団を持っていったときは、車の中で上の子と取り合いになっていました。子どもたちからも、お墨付きということなのだと思います。

「光電子繊維って、実際どうなの?」と調べた人へ

この掛け布団を使い始めてから、「光電子繊維」で検索する機会が何度かありました。

そこで目に入ったのが、検索候補に並ぶ「危険」「嘘」という言葉です。

毎日体にかけている側としては、さすがに気になります。

この掛け布団は、今も毎日使っています。 その前提で、以下を読んでください。

先に断っておくと、私は繊維の専門家ではありません。ここに書くのは、メーカーが公式に説明している内容と、私が使ってみて分かったこと・分からなかったこと。

調べてみると、出てくるのはどれも「宣伝どおりの効果が本当にあるのか」という疑いでした。

疑われる理由①:「業者が作った話だ」と書いている人がいる

最初に見つけたのは、Q&Aサイトのベストアンサーでした。光電子繊維は疑似科学で、業者が作り出した話だ、と書いてあります。

こう書かれているのを見れば、初めて名前を知った人が身構えるのは自然だと思います。私も一度手が止まりました。

それが正しいのかどうか、繊維の専門家ではないので、私には分かりません。

代わりに、自分で公式サイトを開いて確かめたことを書きます。

光電子®の商標を持つ株式会社ファーベストの公式サイトには、「リラクセーション効果」「疲労の軽減と回復」「睡眠の質向上」の3つが確認されていると書かれています(株式会社ファーベスト 公式サイト)。

その根拠になる検証実験の資料も、PDFで公開されています検証実験の資料・PDF・2021年9月発行)。私が読み取った範囲で、こういう内容です。

  • 大阪府立大学の名誉教授で医学博士の清水教永氏に、検証実験を依頼している
  • 調べた相手は、光電子を使ったことがない20〜40代の健康な男女60人。この60人を2つに分けて、半分が光電子のシャツ、残り半分が比較用のシャツを身につけている(30人ずつ)
  • 30日間、1日7時間以上着てもらい、10日・20日・30日の3回はかっている
  • はかったのは3つ。唾液に含まれる免疫物質(S-IgA)の量/血中の抗酸化力と活性酸素量(体のサビつきに関わる値)/脳波でみる睡眠潜時と徐波睡眠の発現時間(寝つくまでと、深い眠りが出てくるまでに、それぞれどれくらいかかるか)

結果はこうです。30日たった時点では、はかった3つの項目とも光電子のシャツを着ていた側に、偶然では説明しにくい差(P<0.05)が出ています。唾液の免疫物質(S-IgA)は増え、血中の抗酸化力は上がって活性酸素量は減っています。睡眠潜時と徐波睡眠の発現時間は、どちらも短くなりました。寝つくのも、深い眠りに入るのも早くなったということです。

差が出ているのは、30日の時点だけです。10日と20日の時点では、3つの項目ともほとんど差が付いていません。

これらの研究結果から、少なくとも何も示さずに売られているものではないということは明確ですね。

疑われる理由②:「効果を感じられなかった」という口コミ

もう1つは、使った人の声です。むくみやセルライトが変わらなかった、という口コミを見かけました。

ここで期待されているのは、体が温まってむくみや脂肪に効く、というダイエットに近い方向の効果です。

その点について、公式は何と書いているか。同じファーベスト公式サイトのよくある質問には、「光電子®からふく射される遠赤外線には、直接的なダイエット効果は確認されておりません」と書かれています。

ただ、この回答には続きがあります。「体を保温することに適していますので、製品の正しい活用によりダイエットをサポートすることもあります」。直接の効果は否定していますが、保温による後押しまでは否定していません。

そして、むくみやセルライトについては、公式の説明の中に言及そのものが見当たりませんでした。 否定されているのではなく、そもそも効能として挙がっていません。

公式が挙げていないことを期待すれば、当然、外れます。期待の向け先がずれているだけ、ということもありそうです。

さきほどの試験で差が出ていたのは30日の時点だけなので、10日や20日で使うのをやめた場合は、公表されている結果の上でも差は出ていないことになります。

私の場合はどうだったか。前の章までに書いたとおりです。

  • 肌触りが、今まで触ってきたどの生地とも違った
  • 薄いのに、ほんのり温かい。それでいて暑くならない
  • 夜勤明けの日中に使うと、生地はヒンヤリするのに体は冷えなかった

一方で、夜勤明けに夕方いちど目が覚めるのは、この布団に替えても変わりませんでした。

変わらなかったことも、そのまま書きます。

もっとも、これを布団のせいにするのも違う気がしています。その日の体調やストレス状況、深酒も影響していそうです💦

疑われる理由③:値段が高い

3つ目は、いちばん分かりやすい理由です。公式サイトに掲載されている価格は、63,800円(税込)(2026年9月時点)。掛け物としては、気軽に試せる金額ではありません。

高い買い物ほど、「本当に効くのか」を先に確かめたくなります。疑いの声も、たいてい値段の話とセットで出てきていました。

ここは、私にはあまり言えることがありません。この布団は自分で買ったものではないので、値段と体感を天秤にかけて選んだ経験がないからです。

言えるのはこれくらいです。肌触りは、触れば1秒で分かります。そして、使っていて気持ちがいい。金額に見合うかどうかで迷っているなら、実物に触る機会をつくるのが、たぶん一番早いです。

使う前に知っておいたほうがいいこと

疑いの話とは別に、2つだけ。

1つ目は暖房です。一緒に使うと熱がこもることがある、と個人のブログで見かけました。

ここは私には確かめられていません。 暖房をつけた部屋でこの布団を使ったことが、まだないからです。

代わりに、重ねて使ったときのことなら書けます。羽布団の下に、この布団を肌に近い1枚目として重ねて使っていた時期があります。上に羽布団が乗っている状態でも、熱がこもって寝苦しくなることはありませんでした。

これは「暖房と一緒でも大丈夫」という話ではありません。重ねただけの条件では、熱がこもらなかった。私が言えるのはそこまでです。

2つ目は洗い方です。タグにこう書かれています。

  • 押し洗い(もみ洗いはNG)
  • 脱水は短時間で
  • アイロンはあて布を使う
  • 漂白剤・蛍光増白剤の入っていない洗剤を使う

洗濯機に放り込んで終わり、とはいきません。毎日肌に触れるものなので、ここは買う前に知っておいたほうがいいと思います。

私が確かめられたのは、ここまで

整理します。

項目 内容
確認できたこと(公式) メーカーは「リラクセーション効果」「疲労の軽減と回復」「睡眠の質向上」の3つが確認されている、と説明している
根拠として公表されていたこと 公式ページからリンクされている資料に、大学の名誉教授に依頼した検証実験(60人を2つに分け、30日間・唾液と血液と脳波を測定)の中身と結果が載っている。差が出たのは30日の時点で、10日・20日ではほとんど差が付いていない。ただし、その試験を私が検証したわけではない
分かったこと(体感) 肌触りが他の生地と違う/薄いのにほんのり温かく、暑くならない/夜勤明けの日中でも体が冷えない/羽布団の下に1枚目として重ねても、熱はこもらなかった
変わらなかったこと 夜勤明けに夕方いちど目が覚めるのは、替えても変わらなかった
測っていないこと 布団の中の温度・湿度・睡眠時間・体温は記録していない。肌の変化も、この布団だけの影響とは切り分けられていない
確かめていないこと 暖房をつけた部屋で併用したときの、熱のこもり方

温度計を入れて比べたわけではないので、「集熱保温が効いている」と私が証明することはできません。

判断するのは、読んでいるあなたです。決める材料になりそうなことを、3つに絞ります。

  1. 電気毛布のように自分で発熱するものではない(元になっているのは自分の体温です)。そこを分かったうえで、期待の向け先を合わせられるか
  2. 肌触りと薄さに、63,800円を払う価値を感じるか。これは触るのが一番早いです
  3. 洗い方の手間を受け入れられるか

もし触れる機会があるなら、私が言葉で書いた「何とも言えない肌触り」の部分は、10秒で自分の答えが出ます。そこから先は、金額との相談です。

【関連記事】高反発と低反発の違いは? マットレスの硬さと腰痛の関係をAIと調べた


まとめ ── 初めての使用後レビューと、快眠用具連載のはじまり

こんなに品質の良い掛け布団なら、最初に渡すときに一言あってもいいのに、と思いました(笑)。鈍感な私を試していたのかもしれません。

ただ、何気なく使用する際に、違いが直ぐに分かる素材であるのは確かです。それが光電子®繊維。安心感のある温かさは、人工の暖房器具などと違って再現することが難しいはず。それを布1枚で体現できるのは、率直にすごいと思いました。

今回の初使用で、そのすごさと光電子®繊維について理解することができました。今後使用する過程で、新たな気付きも出てくると思っていますので、改めてレビュー記事を書きます。

睡眠の質が向上すれば、肌への影響もプラスに働くはず。今回の記事は、「肌にとって大事な快眠用具」 をテーマにした 快眠用具レビュー連載 第1弾。これから、自分の睡眠まわりを少しずつ取り上げていく予定です。スキンケアと同じく、ゼロから始める 視点で書きます。

→ この連載はその後、睡眠負債マットレスの買い替え枕の向き寝具素材の科学 へと続いていきます。


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