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運動は本当に”健康寿命”を延ばすのか ── 「長生き」との違いをAIと勉強した記録

運動するシフトと応援するちぇる・運動と健康寿命のイメージ 🏃 フィットネス
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運動が体にいいことは、たぶん誰でも知っています。私自身、ランニングを10年以上自宅での筋トレも数年続けてきました。

でも先日、ふと立ち止まって考えました。——「体にいい」って、具体的に何が、どういいんだろう?

突き詰めていくと、それはたぶん「健康寿命」、つまり”いつまで元気に動ける体でいられるか”の話なんだと思います。長生きしたいというより、いつまでも健康なまま生きたい。これは私の正直な願いでもあります。

そして、もうひとつ引っかかったことがあります。「平均寿命(何歳まで生きるか)」の話はよく耳にするのに、「健康寿命と運動の関係」を正面から説明したものは意外と見かけない。だったら自分で調べてみよう——そう思ったのが、この記事のきっかけです。

運動はその”健康に長生き”に、科学的にどれくらい関係しているのか。今回も3つの疑問を、AIと一緒に勉強してみました。

  • ① 運動は、健康寿命にどれほど効くのか
  • ② 始めるのに、遅すぎる年齢はあるのか
  • ③ 何をやればいいのか(ウォーキング?筋トレ?)

先に、結論だけ言ってしまいます。

運動は、ただ”長生き”させてくれるだけではありませんでした。“健康なまま、自分の足で動ける時間”も延ばしてくれる。しかも、何歳から始めても、遅すぎることはない——調べて分かったのは、そういうことでした。

「で、実際どれくらい効くの? なぜそう言えるの?」。その答えの中身を、ここからAIと一緒に、ひとつずつ見ていきます。

そもそも「健康寿命」とは何か

ちぇる
ちぇる

「健康寿命」って、ふつうの寿命と何が違うの?

まず言葉の整理から。よく聞く「平均寿命」は、生きている長さのこと。これに対して「健康寿命」は、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく過ごせる期間」を指します。

問題は、この2つにがあることです。日本では、平均寿命と健康寿命の間に、男性で約9年、女性で約12年(おおむね10年前後)の開きがあるとされています(厚生労働省)。

ちぇる
ちぇる

つまり、人生の最後の10年くらいは、何かしら不自由を抱えがち、ってこと…?

そういうことになります。だとすれば、目指したいのは「寿命をただ延ばす」ことより、健康寿命を延ばして、この”差”を縮めること。元気に動ける時間を、できるだけ長くする。ここに運動がどう効くのか——が、今回の本題です。

平均寿命と健康寿命の差を示す図解。平均寿命の方が長く、その差(約10年)が不自由になりやすい期間
平均寿命と健康寿命の差。この差(約10年)が、何かしら不自由を抱えやすい期間。ここを縮めたい。

まず”長く生きる”の話 ── 運動と死亡リスク

ちぇる
ちぇる

運動してる人は、やっぱり長生きなの?

調べてまず分かったのは、「身体活動が多い人ほど、さまざまな病気や死亡のリスクが低い」という関係が、たくさんの研究で一貫して報告されている、ということでした。総死亡(あらゆる原因の死亡)・心疾患・がん・糖尿病・高血圧・肥満など、幅広い範囲で。

特に説得力があったのが、日本人を対象にした研究です。国立がん研究センターの大規模調査(多目的コホート研究)では、身体活動量が最も多いグループで、がんによる死亡が男性0.8倍・女性0.69倍、心疾患による死亡が男性0.72倍に下がっていた、と報告されています。海外の話ではなく、日本人のデータでこれだけの差が出ている、というのが印象的でした。

シフト
シフト

でも、自分みたいにガッツリ運動しないと意味がない、ってわけじゃないんだよね?

ここが一番うれしい発見でした。「少しでも効く」んです。厚生労働省のガイドラインでは、1日たった1,500歩増やすだけでも、病気の発症や死亡のリスクが約2%下がると説明されています。運動量と効果が比例する(=やった分だけ効く・少しでもプラス)という関係です。

ちなみに国際的な目安としては、WHOや厚労省が「中強度の運動を週150〜300分(+筋トレ週2日)」を推奨しています。週150分は、1日あたりにすると20〜30分。意外と、手が届く範囲です。

ちぇる
ちぇる

“中強度”って、どのくらいの運動なの?

ざっくり言うと、「少し息が弾むけれど、まだ会話はできる」くらいの強さです。いちばん身近な例は早歩き。ほかにも、軽いジョギング・自転車・階段の上り下り・掃除機がけなどが当てはまります。息が切れて話せないほどだと”高強度”、息がまったく弾まない散歩は”低強度”、その真ん中が”中強度”です。

※ここで紹介しているのは「運動量が多い人は病気・死亡が少ない」という関連であって、「運動すれば必ず長生きする」という因果の保証ではありません。とはいえ、これだけ多くの研究で同じ方向の結果が出ているのは、心強い事実です。

ただ——ここまでは「長く生きる(寿命)」の話です。私が本当に知りたかったのは、その先でした。

本題はここから ── 運動は「健康寿命」も延ばすのか

シフト
シフト

長生きできるのは分かった。でも”寝たきりで長生き”じゃ意味がない。運動は、健康なまま動ける期間を延ばしてくれるの?

ここが、この記事でいちばん知りたかったところです。死亡リスクが下がる=寿命が延びるのは分かった。でも、寿命が延びても、第1章で見た”平均寿命と健康寿命の差(=不自由な期間)”がそのままなら、それは”健康に長生き”とは言えません。下手をすると、不自由な期間が延びるだけ、にもなりかねない。

調べた結論は、「運動は、その”差”を縮める方向にも効く」でした。鍵は、筋肉と身体機能を保つこと

運動不足が続くと、筋肉量が減り(サルコペニア)→ 動きにくくなり(フレイル)→ やがて要介護、という下り坂に入りやすくなります。運動は、この下り坂を食い止める・遅らせる。しかもフレイルは”後戻りできる”状態で、運動などの対策で健康な側へ戻せる、とされています(国立長寿医療研究センターなど)。

そして、これを具体的な数字で示したのが、日本の有名な研究です。

群馬県中之条町で、65歳以上の住民の歩数と運動強度を長期間追跡した「中之条研究」。その結果、1日5,000歩(うち速歩き7.5分)を目安にすると、要支援・要介護、認知症、心疾患、脳卒中の予防が期待できると報告されています。

歩数の目安をまとめると、こんな具合です。

1日の歩数(目安) うち速歩き 予防が期待できるとされるもの
5,000歩 約7.5分 要支援・要介護/認知症/心疾患/脳卒中
8,000歩 約20分 高血圧/糖尿病/脂質異常症
中之条研究より:歩数と速歩きの時間ごとに、予防が期待できるとされる病気の目安(※あくまで目安・効果には個人差)
ちぇる
ちぇる

要介護と認知症って、まさに”健康寿命”を奪う代表だよね。それが「歩く」で遠ざけられるんだ…!

そうなんです。要介護・認知症は、健康寿命を縮める二大要因。それを、特別な道具もなく「歩く(しかも1日5,000歩程度)」で遠ざけられる可能性がある——これが、私がいちばん知りたかった答えでした。

つまり運動は、①死亡リスクを下げて”長く”生きられるようにし、②要介護・フレイルを遠ざけて”健康なまま動ける期間”を延ばす。寿命と健康寿命、その両方に効く。“差”を縮める、というのはこういうことだったのか、と腑に落ちました。

始めるのに、遅すぎる年齢はあるのか

ちぇる
ちぇる

シー君はもう40歳だけど…今から始める人は、もう手遅れだったりしないの?

正直、ここも気になります。40歳になって、「運動は若いうちにやっておくもの」だったら悲しいな、と。

でも、調べた結論は「遅すぎることはない」でした。海外の大規模な研究(40〜80歳・約1万5千人を長期間追跡)では、過去に運動していなかった人でも、その後に活動量を増やせば、死亡リスクが下がっていたと報告されています。しかもその効果は、それまでの運動歴とは関係なく見られた、と。

そして、ここが大事なのですが——これは死亡リスクだけの話ではありません。健康寿命の面でも”遅すぎない”のです。筋肉は何歳からでも、鍛えれば応えてくれる(高齢になってから始めても、筋力や筋肉量は増えるとされています)。前章で見たフレイルも、中高年・高齢から取り組んで予防・改善できる。つまり今から始めることは、”長生き”だけでなく、”健康なまま動ける期間“を延ばす側にも、ちゃんと効くわけです。

まとめると、「若い頃の運動不足は、これからの運動で取り返せる」。もちろん早く始めるほど積み上がりは大きいですが、何歳から始めても、始める価値がある。40歳目前でこれを知れたのは、地味に勇気をもらいました。

結局、何をやればいいのか ── ウォーキングと筋トレ

ちぇる
ちぇる

ウォーキングみたいな有酸素運動と、筋トレ。どっちをやればいいの?

これには、分かりやすい研究がありました。米国の約48万人を約9年追跡した大きな研究(BMJ 2020年)です。推奨レベルの運動をしている人の総死亡リスクを比べると——

  • 有酸素運動だけの人:約30%低下
  • 筋トレだけの人:約10%低下
  • 両方やっている人:約40%低下

読み取れることは2つ。①単独なら、有酸素運動のほうが効果が大きい。②でも有酸素+筋トレの”合わせ技”が、いちばん強い

これは、WHOや厚労省のガイドライン(中強度の有酸素を週150〜300分+筋トレを週2日)とも、きれいに一致します。ランニング(有酸素)自宅筋トレを両方続けてきた自分のやり方は、方向としては悪くなかったんだな、と少し安心しました。

ただし、これは”死亡リスク“で見たときの話です。”健康寿命“——自立して動ける期間という目で見ると、筋トレの存在感がぐっと増します。前章で見たとおり、健康寿命を奪う最大の入り口は筋肉が減ること(サルコペニア)→ フレイル → 要介護。それを直接食い止めるのが、筋肉を保つ筋トレだからです。つまり、“長生き”なら有酸素が目立ち、”健康なまま動ける”なら筋トレも欠かせない。どちらの目的でも、結局は両方やるのが理にかなっている、ということでした。

シフト
シフト

年齢を重ねたら、何か足したほうがいいことはある?

高齢になるほど大事になるのが、バランスの運動だそうです。WHOは、高齢者には有酸素・筋トレに加えてバランス能力を高める運動を勧めています。理由は転倒予防。健康寿命を縮める大きな原因のひとつが「転んで骨折→寝たきり」なので、”転ばない体”を保つことが、そのまま健康寿命につながるわけです。運動前のストレッチで体を整えるのも、長く続けるための土台になります。

10年続けてきた、今の私から

この科学パートを受けて、10年以上運動を続けてきた当事者として思うことが1つ。

それは、運動を続ければ、自分の身体は素直に答えてくれる、ということ。

これまで自分の理想像を追い求め続けてきましたが、それが結果的に健康寿命に影響を与えていたことが、明確に分かりました。

運動が、なんとなく健康に良いことは分かっていました。体力も目に見えて向上し、風邪も引きにくくなった。

これまでシフト勤務を長いこと続けていますが、大きな体調変化もなくここまで来られたのは、間違いなく「運動」の成果だと思っています。

これが最終的に健康寿命を延ばすことに繋がっていくんだな、と、AIと勉強して改めて感じたところです。

まとめ ── 科学が、背中を押してくれた

運動と健康寿命の関係を、AIと一緒に勉強してみて分かったのは、こういうことでした。

  • 運動は”長く生きる”に効く:身体活動が多い人ほど死亡リスクが低い(日本のデータでもはっきり)。しかも少しでも効く(1日+1,500歩でもプラス)
  • そして”健康に生きる”にも効く:要介護・フレイル・認知症を遠ざけ、自立して動ける期間(=健康寿命)を延ばす。1日5,000歩が目安のひとつ。=寿命と健康寿命の”差”を縮める
  • 始めるのに遅すぎる年齢はない。今からでも取り返せる
  • 有酸素+筋トレの合わせ技が最強。年を取ったらバランス運動も

要するに——運動は、ただ長生きさせるのではなく、”健康なまま”長生きさせてくれる。これが、私がいちばん欲しかった結論でした。

「運動は体にいい」——知っていたつもりのこの一言の奥に、これだけの裏付けがあったんだな、と。知っていそうで、知らなかった話でした。

それでも、いちばん大事なのは、たぶん完璧な計画より続けられること。私自身、立派な理論で始めたわけではなく、気づいたら10年経っていた、というのが正直なところです。外見でも内面でも、いつまでもカッコいい人でありたい——その”いつまでも”を支えるのが、健康寿命なのかもしれません。

※この記事は一般的な研究・ガイドラインをもとにした情報で、効果には個人差があります。持病のある方や運動に不安がある方、これから本格的に運動を始める方は、無理をせず、必要に応じて医師に相談してください。


参考にした主な情報源

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